2015年3月7日土曜日

IC-371のアホを回避

「アホになる無線機」で有名なIC-371のメモリーバックアップ用電池の交換に挑戦した。
といっても、電池は基板(ドーターボード)に直づけされているうえに一瞬でもRAMの電源が落ちると即アホになるから細心の注意が必要。


回路図を見ると、RAMには電源からも5Vが供給されているから、電源がONの状態なら電池は無くてもアホにはならない。つまり、電源を入れた状態での交換になる。心臓手術でいえばオフポンプ手術といったところ。

 元々タブが溶接されたCR2032が付いているんだけど同じものは入手困難。CR2032にリード線を半田付けしても良いんだけど絶縁対策や設置場所に困る。そこでカメラ用のCR2を買ってきてリード線を半田付けした。

ネットで調べるとリ「チウムイオン電池は加熱で爆発するから絶対半田付けするな」との情報が溢れている。しかし、よく調べるとリチウム電池(一次電池)とリチウムイオン電池(二次電池)は別物。CR2はリチウム電池だからあまり神経質にならず他の電池と同程度に考えれば良いようだ。
ということで100Wの強力コテで一瞬で半田付けは終わった。

あとは オフポンプ手術のあと、配線が宙ぶらりんにならないよう固定すれば終わり。こんな出来上がりになりました。


 ちなみに、受信はOK。


送信もOK。




リチウム電池は10年で90%の残量があるらしいから、IC-371がゴミになるまでこの電池は持つでしょう。



2015年3月6日金曜日

ロジパルサー(LogiPulser NR-2100)

大学時代からデジタル回路を組んでまして、研究室で卒検やってたころデバッグには200MHz位のオシロを使ってたんですが、いつ発生するかわからないワンショットの波形には使えない(実際には部屋を暗くして最大輝度にすると何とか見えましたが)。
で もCanon製の手のひらに入る測定器(正式名称は忘れましたが通称ピーポーと呼んでました)には重宝しました。デジタル信号をピー(H)とポー(L)の 音で聞かせてくれるんですが、短い単発パルスでもちゃんと反応し、音で聞くことができました。デジタル回路を扱うなら、これに勝る測定器はない、そんな優れも のの機械でした。

卒業後にピーポーが欲しかったんですが、たぶん個人で買うには高すぎる、そんなときロジパルサーに出会い、即買ってしま いました。ピーポーよりチャチでパルスを調べる時はスイッチで切り替える必要がありますが、安価でアマチュアには十分な性能です。大学卒業後に組んだマイ コンなどのデバッグにはテスターとこれだけで十分でした。



私のロジパルサーはもう30年以上使っていますがいまだ現役です。オークションで500MHzのオシロも入手しましたがロジパルサーには勝てないでしょう。今なら安価なロジックアナライザーもありますが、テスター代わりに使えるロジパルサーの便利さも捨て難い。

ネットで調べると、これを作っていた会社のホームページにいまだに掲載されています。しかしもう20年も前に製造中止したとの事。壊れたらもう買えない。(現在税別9,800円と表示されていますが、復活したのか・・・?)




IC-371は元気でした

いい歳になって少し身辺整理をやらねばと、久しぶりにIC-371を物置から引っ張り出した。

電源を入れてアンテナを繋ぐと、普通に聞こえる。ダミーとオシロを繋いで送信してみると、パワーも十分出てるし変調もかかっている。

ネットで情報を検索してみると、RAMのバックアップデータが消えて「アホになる」持病があるらしい。原因はバックアップ用リチウム電池(CR2032)の電圧低下。

それでテスターで電池の電圧を測ってみると3.2Vあり問題無さそう。


しかし、殆ど使ってないとはいえ買って四半世紀は経っているシロモノ、もしRAMが消えたら結構大変みたいなので、明日、電池の交換に挑戦しよう。

もう使うアテもないのでそのうちオークションに出すつもり。
内蔵電源も、取説・回路図も付いているし、少しは高く買ってもらえるかな?