ネットで検索すると IC-R6やIC-R5の英語版取扱説明書やサービスマニュアルが入手できる。
英語版のサービスマニュアルを見ると
IC-R6には日本以外に9カ国のバージョンがあることがわかる。ハードは同じ筈だからソフトに違いがあるのか。 さらに取扱説明書には30カ国以上に小分けにされた国別の指定がある。マニュアルの言語が違うのか?聞けない周波数が違うのか?
IC-R6のサービスマニュアルには各基板の写真と主要部品の配置、組み立て図、キャリブレーションの方法、パーツリス
ト、配線パターンと部品の配置、ブロックダイヤグラム、配線図が記載されている。
例のIC-R6の「改造」は配線図ではR6(0Ωのジャンパー)を取外す事に相当し、
CPUの48番ピン(信号名はRXF0と記載)を浮かせる事になる。
もっと奥にあるR7(信号名はRXF1と記載)も同様のジャンパーだと思われるが外すとどうなるのか?外したい誘惑に駆られ
る。
名前は怪しくないが、同様に配線されているB0~B3と記載された信号のジャンパーもあり、16通りの設定が可能であるが何に使われているのか? 国別設定?
IC-R6のCPU(MCU)にはRENESASのuPD78F1508Aという16ビットのものが使われていて(ちなみにIC-R5は三菱製の別のCPU)、メモリーはプログラム用の128KBのフラッシュROMと7KBのRAMを内蔵している(単位はMBではない)。 その他RENESASのR1EX24256ASA00Aという8ピン32KBのEEPROM(もう製造中止らしいから今は代替品?)が使われている。ICFファイルのデータは28KB位あるからRAMには入らずEEPROMに格納し、必要なところを読み出して使っているんだろう。このEEPROMを亀の子で何段か積み重ねればスイッチで設定データを切り替えられるようにできると思うが、改造する勇気は無い。
ここで気になるのは、CI-Vを通じて設定情報を転送するとき、データはRAMに入りきらないこと。転送しながらEEPROMに書き込んでいるのだろうか。
16ビットCPUといえどもuPD78F1508Aのレジスタ構成はほぼ8080と同じであり8ビットコンピュータに近いようだ。省エネのためかもしれない。IC-R6にはHJ1と表示された7ピンコネクタ用の端子がスピーカーの横辺りにあるが、ここからプログラムを書き込んでるんだろうし、QB-MINI2という1諭吉程度で買えるデバッグ用ツールを接続しプログラムのデバッグが出来る筈であるが、リバースエンジニアリング防止用に10バイトのキーが設定されてると思うので期待はしない。ネットで手に入るuPD78F1508Aのマニュアルは英文で1000ページ以上あるが、これに全てが書いてあるわけでは無い。読みこなすにも時間が無い。
残念ながら取扱説明書にはない情報が記載されているサービスマニュアルの日本語版は入手できない。
とりあえず・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿