2016年5月28日土曜日

IC-R6で聞ける周波数

モリクマノートによると、IC-R6で受信できる周波数は①5KHz、②6.25KHz、③8.33KHz、④9KHzの何れかの倍数である必要がある。

2014-2015年版周波数帳に記載されていた120MHz帯のエアバンドをExeclで調べてみたが、①~③のどれでも合う(割り切れる)ようである(一方④はあまり合わない)。




そもそも①~④には想定される適用対象がある筈である。④の9KHzセパレーションの対象は中波放送であることは明らか。①~③はそれぞれ25KHzを5、4、3つの波に分けている。従って25KHzの倍数であれば①~③のどれでも合う。

逆に言うと1つのエアバンドを受信するのにメモリーの設定方法に3種類あるのだが、どれを選ぶべきなのだろうか。この値はPLLの分周比や基準クロックを設定するのに使われている筈であるが、やり方によってロック時間が変わるのだろうか。受信感度はどうだろうか? そのうち試してみたい所である。
マニュアルによると③はエアバンド専用、④は中波(1Mバンド)専用らしく、他のバンドでは選択出来ないいようだ。


改めて、LT-R6でどの組み合わせを選択しているか調べてみたが、ろくに調べもせず変なロジックを組んでいた。テスト段階のものをそのまま適用していたようだ。全ての周波数で①②の適用可否をチェックしているが、③のチェックが抜けている(上記の通り実害は無い)。④は中波のみ最後に適用をチェックしている。
次のアップデートでこの辺りを修正する必要がある。

ついでにIC-R6のチューニングステップとの関係を調べた。 チューニングステップは①~④の倍数になっているから①~④で表現できれば(特定の周波数を除き)受信可能である。1MHzから1KHzステップの周波数についてHz単位で計算してみて、受信可能な周波数を抜き出した。


 他に制限がかかっていないとすればΔFが0(水色)の所が受信可能になる。一見不規則に見える飛び飛びの値が受信可能となることがわかる。

これを見ると、100Hz単位のチューニングが必要なSSBをIC-R6を改造してでも受信するのは難しい。SSBを聞きたいなら根本的に設計を見直す必要がある。

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