エレキギターのエフェクターの修理動画を見ていたら修理にMulticoreのハンダを使っているという説明があった。私も昔からMulticoreの直径1mm/5コアの物を使っているが、敢えてブランド名を言うほどの優れものだとは知らなかった。
このハンダは就職して間もない頃、大阪日本橋の電気店で手頃の大きさ/太さだからと何も考えずに買ったものだ。当時はもっと太いハンダが主流で1mmの細いハンダは珍しかったように思う。もう半世紀近く使っているがまだ使いきれていない。しかしもう巻が一重強ほどしか残ってないので次をどうしようかと考えていた所であった。ネット情報によるとMulticoreのハンダは音楽界隈で評判が良いようで、音が全然違うとか有名音楽家の機材に使われていたとか出てくるが、こういう方面はオカルト的であまり興味が湧かない。私の使用目的は主にデジタル回路で、8ビットマイコンの時代から使っている。
ヤフオクで検索するとMulticoreの古いハンダにけっこう高値が付いている。 少し気になるのはMulticoreのハンダのラベルにはオレンジ系の色が使われてERSINという名前が印刷されているが、一方私の持っている物は青(紺)色で、それにXersinと書いてある。オレンジ色の本物はMade in Englandみたいだが私のはMade in U.K.とあり、まがい物か?
製品情報が欲しくてHPを検索するが、Multicore社は既に無くなっているようで検索しても会社のHPは出て来ない。 Copilotに聞いてみたらMulticore社はドイツのHenkel社に買収されたとの事。またブランド名XersinはHenkel傘下のLoctite社が2000年代以降に作った無鉛ハンダでErsinの派生品(改良品)との返事であったが私が入手したのは1980年前後だからCopilotは事実を反映していない。
私のハンダの事はよく分からないが、もう暫く使い続ける事になろう。


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